July 22, 2014
「かぷらぼ!」更新分のまとめ【エンディングノートと遺言】
先日に続いてまとめの更新~。
今回は「エンディングノートと遺言」です。
エンディングノートと遺言はどちらも似たような物に思うかもしれません。
しかし、これらにも違いはちゃんとあります。
その違いを活かして使い分けるのが理想的といえるのではないでしょうか。
まず、一番の違いは法的効力の有無です。
エンディングノートには法的効力がありません。
従って、エンディングノートに書かれている希望を叶えてあげるかどうかは、それを読んだ相手次第です。
一方の遺言には法的効力があります。
原則として希望通りの相続をすることができます。
相続財産の分割方法など、法的効力を必要とするものは遺言に書くべきといえます。
また、これらはいずれも死後に見られるイメージですが、それぞれの見られる時期には少し差があります。
エンディングノートの方が遺言よりも時期的に先に見られやすいといえます。
これは遺言書が自筆証書遺言であった場合、家庭裁判所の検認手続きを経ないと開封ができないためです。
公正証書遺言ならば死亡からそれほどタイムラグ無く見ることは可能かもしれませんが…。
この見られるであろう時期の差を活かすことで、内容に差を付けられます。
先に見られやすいエンディングノートには、終末医療に対する希望や葬儀の希望を書くと良いでしょう。
遺言にこれらを書いたとしても、見られた時には既に遅し…となってしまうかもしれません。
これらのことはエンディングノートに書くと良いでしょう。
また、エンディングノートは法的効力が無い故の手軽さがあります。
遺言のための第一ステップ、練習としてもいいかもしれません。
遺言にはふつうは書かない、自分史、写真、交友関係、病歴、ペットのことなども自由に書くことができるのも、エンディングノートの手軽さ故といえるかもしれません。
「遺言はちょっと堅苦しいし難しそうだしよくわからない!」という方は、エンディングノートから書き始めてみてはいかがでしょうか。
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